1日10分からのプライベートジム【10min】

部分痩せはできる?

2020.02.18ボディメイク

こんにちは!
今回のテーマは「部分痩せ」についてです!

みなさん、痩せたいところはどこですか?
お腹周り、二の腕、太もも、背中、お尻・・・など言い出したらキリがなさそうですね(^^;)

お腹周りが気になるからといって、腹筋ばかりしてる人はいませんか?
背中が気になるからといって、背筋ばかりしてる人はいませんか?

「その部分に筋肉をつけてかっこよく見せる」という意味では正解かもしれませんが、
「その部分だけを痩せさせる」という意味では大きな間違いになってしまいます!!

結論から言うと・・・
非常に残念ではありますが、「部分痩せ」はありません!!

実際に研究でもこの理論は証明されています。
研究の1つに、19人の学生に27日間毎日約5,000回腹筋を行わせたというのがあります。
なかなかかわいそうな実験ですね。笑
運動した部分としなかった部分の脂肪を比較したところ、実験前と実験後で変化は見られませんでした。
また、片脚自転車こぎを行い、使わなかった方の脚と比較するという研究でも、運動を行った脚とそうでない脚とで有意差は見られませんでした。

ではどうやって自分の理想のスタイルをつくることができるのか?
という部分を説明していきたいと思います!

 

今回のブログでは、

  1. 特定の部位だけのトレーニングのメリットとデメリット
  2. 理想のスタイルに近付くためのボディメイク術

この2つに分けてお話ししていきます!

 

1、特定の部位だけのトレーニングのメリットとデメリット

先述したように、「部分痩せ」は科学的に不可能とされています。
しかしテレビでは、部分痩せを謳う情報が多く取り上げられていますし、実際にパーソナルトレーニングでも部分的なトレーニングを行うことはよくあります。

◆メリット
部分痩せはできないと言っておきながら、なぜ私たちトレーナーは部分的なトレーニングを行わせるのか。
その理由としては、特定の部位の筋肉を鍛えることで、その部位を引き締めさせるためです。
これはあくまでも、見た目の話です。
脂肪細胞の数や科学的な数字がどうこうではなく、痩せさせたい部位に筋肉をつけることで、見た目をよくする効果があるからです。
腹筋を鍛えることでお腹のラインを綺麗にみせたり、二の腕の筋トレをして引き締めたり、部分的なトレーニングにはそんな効果があります。

◆デメリット
とはいえ、お腹周りに脂肪がたくさんついていると、いくら腹筋をして鍛えても肝心な腹筋が見えてきません。
いつも腹筋をしているのにお腹がたるんでいる人、ジムなどで見かけたことはありませんか?
もしかしたらそういう人は、腹筋はめちゃくちゃ引き締まっているのかもしれません。
が、いくら腹筋をしてもお腹周りだけの脂肪が減ることはないので、脂肪の下で筋肉を使っているだけになってしまいます。

例えば、腹筋や背筋、二の腕を鍛えるトライセプスエクステンション、などの部分的なトレーニングは、ほとんどその部位の筋肉しか動かしません。
その部位の筋肉しか使わないということは当然、その分エネルギー消費も少なくなるので効率が悪くなってしまいます。
だったら一度にたくさんエネルギー消費できた方がいいですよね!
“脂肪を減らす”という観点からみると、部分的なトレーニング以外のトレーニングを私たちはお勧めします!

 

2、理想のスタイルに近付くためのボディメイク術

では部分的なトレーニング以外のトレーニングって一体何でしょうか?
それはつまり!“身体の繋がりに目を向けた運動”です!!

と言われてもあまりイメージがつかない思うので、1つ例に出してみましょう!

例えば・・・
「垂れたお尻を引き締めたいなぁ~」と思っている方がいるとします。
そんな方にオススメする、身体の繋がりに目を向けた運動の1つは「デッドリフト」です!

<デッドリフト>
デッドリフトとは、背中、お尻、ハムストリングスといった、主に身体の後ろ側を鍛えるエクササイズです。

お尻を引くような動きで上体を倒し、重りを掴みます。

そのまま足の裏全体で床を押し、立ちあがります。

シンプルな動きではありますが、この時いろんな筋肉が活性化されています!
下半身の筋トレなのでお尻やハムストリングスに効きますが、同時に背中や体幹も使っています。
言い換えれば、背中や体幹を使うことでより下半身に効かせることができます!

上の写真のような状態は、背中が丸くなり背中の筋肉が活性化されていない状態です。
この状態ではお尻やハムストリングスが働きにくいどころか、腰を傷めてしまう可能性があります!

人間の身体は、筋肉が連鎖し共同し合って動いています。
1つ1つの筋肉の力は小さいかもしれませんが、繋がっている筋肉を共同し働かせることでより大きな力を生み出すことができます!
ラグビーのスクラムをイメージしてみてください。
1人でスクラムを組んでも勝てませんが、よりたくさんの仲間がいればその分強い力が生まれます!
分かりやすいのか分かりにくいのかよくわかりませんが、そういうことです。笑

背中、お尻、ハムストリングスの筋肉はポステリアチェーンといって、身体の後ろ側で繋がっています。
なのでデッドリフトの場合、背中をしっかりと活性化させることで、お尻やハムストリングスも働きやすい状態になり、より重たい重りを持ち上げることができます!

つまり、

✔より多くの筋肉を使うことで、より多くのエネルギーを消費することができる
✔より大きな力を生み出すことができるので、負荷をしっかりとかけることができる

以上のことから、身体の繋がりに目を向けたトレーニングの方が、部分的なトレーニングよりも効果的だということが分かるかと思います!
1つの例としてデッドリフトを挙げましたが、他にもこのような身体の繋がりに目を向けたトレーニングは多くあります。
私たちトレーナーは、このようなトレーニングを提供しています!
ただ痩せる。ただ筋肉をつける。だけではなく、どのように痩せ、どのように筋肉をつけるのか。というのはボディメイクをする上でとても大切です!

 

3、まとめ

まず、部分痩せをすることはできません!!
なので、痩せたい部分の筋トレばかりを行うのはあまり効果的ではありません。
ではどんなトレーニングが効果的なのかというと、
“身体の繋がりに目を向けたトレーニング”です!

具体的なトレーニング内容は、人によっても違いますし負荷や回数なども変わってきます。
より自分に合ったトレーニングを効果的に行いたいという方は、ぜひ一度パーソナルトレーニングを試してみてください(^^)